この記事では、マキタの18Vバッテリーを搭載した草刈機を紹介します。マキタの18V草刈機はラインナップが豊富なので、どの製品を選べば良いのか迷う方も多いと思います。そこで、まずマキタの18V草刈機のどこに注目して製品を選ぶべきか、比較する際のポイントを解説します。
次に、おすすめのマキタの18V草刈機を6機種紹介。最後に、マキタの36Vや10.8Vのような他のボルト数の草刈機と迷っている方向けに、18V草刈機の特徴についても解説します。マキタの18V草刈機の購入を検討されている方は、是非参考にしてください。
マキタの18V草刈機を比較する際のポイント
マキタの18V草刈機は、かなりラインナップが豊富です。草刈機についてあまり詳しくない人には、どれも同じように見えてしまうかもしれませんが、それぞれの機種に特徴があります。比較のポイント解説します。
ハンドルの種類(マキタの18V草刈機)
1つ目のポイントは、ハンドルの種類です。ハンドルの形状によって草刈機の持ち方が変わるので、地形によって刈りやすさが変わりますし、疲れやすさにも影響します。使用する環境に合った製品を選んでください。
ループハンドル
ループハンドルの草刈機は、片手で棹の手元の方を握り、もう一方の手で輪になったループ形状のハンドルを握ります。ループ形状のハンドルは、握る位置が自由になるので、左右方向にも上下方向にも動かしやすく、起伏のある地形でも草を刈りやすい特徴があります。比較的どんな地形でも使いやすいハンドルなので、ハンドル形状の選択で迷ったらループハンドルにしておくと良いかもしれません。
Uハンドル
Uハンドルは、その名前の通りU字型のハンドルです。左右に開いた手でハンドルを持つので安定感があり、疲れにくいハンドル形状です。左右に振るようにして草を刈れるので、平坦な地形ではスムーズに草が刈れます。一方で、上下方向には動かしにくいので、起伏がある地形では使いにくさを感じる場合があります。平坦で広い場所の草を刈るのにおすすめのハンドルです。
Uハンドルの中には、あえてハンドルの左右の長さを変えた左右非対称Uハンドルもあります。左右のハンドルの長さが違うことでハンドルが体の正面にくるため、左右の振り幅を大きくできて作業効率が上がり、バランスが良くなるので疲れにくくもなる優れたハンドル形状です。
2グリップ
棹に滑り止めのグリップが付いたタイプです。棹を直接持っている状態なので、どんな方向にも動かしやすいメリットはありますが、手が疲れやすく長時間の作業には向かない面があります。起伏が激しい地形や、障害物が多い地形では、2グリップが便利な場合があります。
刃の種類(マキタの18V草刈機)
草刈機を選ぶ際は、刃の選択も重要なポイントになります。切断力や安全性に違いがありますから、自分に合ったものを選んでください。
なお、付属する刃とは異なるタイプの刃を買い足して、交換して使用することができる場合もあります。具体的にどの刃が使用できるかは、マキタのホームページに各製品の取扱説明書が掲載されているので、そちらでご確認ください。
チップソー
チップソーは、超硬チップが付いた刃が円周上に沢山ならんでいます。刃数が多く切れ味が良いので、作業効率に優れいて、硬い草や枯れ木なども問題なく切断できます。
チップソーは比較的オールマイティに使える刃ですが、欠点がないわけではなく、刈刃が樹木や塀などに当たって刈刃がはじき返されるキックバックと呼ばれる現象が起こる危険性があったり、柔らかい草を刈ろうとすると草が寝てしまって刈りにくいことがあったりします。
金属刃
チップソーも金属製の刃ですが、草刈機で金属刃という場合は、2~8枚程度の刃が並んだものを指します。この記事でご紹介しているマキタの草刈機では8枚刃が採用されています。
切断能力はチップソーに劣りますが、柔らかい草を刈るには金属刃の方が刈りやすい場合があります。また、密集した草地を刈るには、樹脂刃やナイロンコードより切断力がある金属刃の方が便利です。
また、研ぎ直して使えることも金属刃の特徴です。チップソーも研げないわけではないのですが、刃数が多く研ぐのが大変なので、切れ味が鈍ったら買い替えてしまう人も多いです。
欠点としては、刃数が少なく刃の間隔が広いので、小石などが刃の間に入り込んで、勢いよく飛び跳ねてしまう危険性があります。金属刃を使用する際には、飛散物に注意しましょう。
ナイロンコード
ナイロン製のコードを勢いよく草に叩きつけることで、草を刈ります。切断するというより、千切り飛ばすというイメージになります。刃で切るわけではないので、刃が触れてケガをする心配がありませんし、金属製の刃のようにキックバックが起こることもありません。安全性が高い刃です。
切断力が低く、硬い草が刈りにくいのは欠点ですが、柔らかい草は刈りやすく、塀や庭木を傷付ける心配もありません。安全性が高い刃ですが、コードで小石を跳ね飛ばしてしまうので、長ズボンや軍手などを使ってケガをしないように対策をする必要があります。
また、ナイロンコードは使用している内にちぎれて短くなっていきます。数メートルの長さのコードがスプールに巻き取られて収納されているので、引き出しながら使用します。コードの長さが足りなくなったら、定期的に交換して補充する必要があります。
樹脂刃
樹脂刃はプラスチック製の刃です。ナイロンコードよりも切断力があり、金属製の刃よりも安全性が高い、中間的な性質の刃と言えます。
草刈機を使い慣れていない人は、金属製の刃を使うことに恐怖心を覚えることがありますから、金属製の刃の安全面に不安がある人で、ナイロンコードよりも切断能力に優れた刃を使いたい人は、樹脂刃を試してみると良いでしょう。
バッテリー・充電器が付属するか
マキタの充電式草刈機は、バッテリーが着脱式です。取り外したバッテリーはマキタの充電式の園芸機械、例えば生垣バリカンや芝刈り機などとバッテリーが共用できますし、マキタの電動工具とも共用可能です。
バッテリーや充電器が付属しない、本体のみの販売も行われています。マキタの園芸機械や電動工具を既に所有している人なら、バッテリーのボルト数などの規格が共通する草刈機を選べば、本体のみを購入して費用を節約できます。
マキタの園芸機械や電動工具を初めて購入する人は、必ずバッテリーと充電器が付属する製品を選ぶようにしてください。
マキタの18V草刈機のおすすめ製品
ここからは、マキタの18V草刈機のおすすめ製品を具体的に紹介していきます。自分に合った製品を選んでください。
マキタ 充電式 18V草刈機 MUR194DWF
マキタ 充電式 18V草刈機 MUR194DWFは、ループハンドル、金属刃を採用した製品です。ループハンドルは様々な地形に適応しやすく、金属刃は柔らかい草も硬めの草もよく刈れます。様々な地形や草の生え方に対応しやすい製品で、軽量で扱いやすいのも特徴です。
一方で、口コミを見ると棹が短すぎるという声が散見されます。具体的に身長何cm以上というのは難しいのですが、背が高い人は腰を曲げて作業することになり、長時間の作業では身体に負担化がかかる可能性があります。
MUR194DWFの仕様
ハンドル形状 | ループハンドル | |
草刈刃直径 | 200mm | |
刈込み方式 | 金属8枚刃 | |
バッテリー容量 | 3.0Ah | |
回転数(回転/分) | 高速 | 6,000 |
低速 | 4,500 | |
1充電連続運転時間 | 高速 | 約51分 |
低速 | 約1時間30分 | |
本体寸法 | 1,530×240×270mm | |
質量 | 2.5kg | |
バッテリー・充電器 | 付属 |
マキタ 充電式18V草刈機 MUR193DWF
マキタ 充電式18V草刈機 MUR193DWFは、ループハンドル、ナイロンコードを採用した製品です。ナイロンコード式の草刈機は、庭木や塀にぶつかっても安心なので、初めて草刈機を使う人にもおすすめです。電動器具で刃物を扱うことによる危険性もないので、電動の機械を扱い慣れていない人でも怖さを感じることなく使えます。
本製品に採用されているナイロンコードは、花形スパイラル形状で切れ味の良さと静音性を両立させていて、丸形のコードよりもコード寿命が30%アップしています。ナイロンコードが短くなったら、先端で地面を軽く叩くとコードが送り出される機構を搭載しているので、簡単にコードが伸ばせます。
棹の長さが使用する人の身長に合わせて伸縮できるので、小柄な女性でも使いやすい製品です。
MUR193DWFの仕様
ハンドル形状 | ループハンドル | |
草刈刃直径 | 260mm | |
刈込み方式 | ナイロンコード | |
バッテリー容量 | 3.0Ah | |
回転数(回転/分) | 7,800 | |
1充電連続運転時間 | 約45分 | |
本体寸法 | 1,248~1,436×265×358mm | |
質量 | 2.4kg | |
バッテリー・充電器 | 付属 |
マキタ 充電式18V草刈機 MUR190UDZ
マキタ 充電式18V草刈機 MUR190UDZは、Uハンドル、チップソーを採用した製品です。マキタ調べで「22mlエンジン式と同等の使用感」とされているパワフルな製品です。Uハンドル仕様のパワフルな製品なので、平坦な広い面積の草を刈るのに向いています。
また、草の密度に合わせて回転数を自動で調節する「楽らくモード」を搭載しているので、細かく回転数を調節しなくても、省エネ・低騒音での作業ができます。
ボタンを押すだけの簡単始動で、全ての操作が手元で可能など、操作性も良い製品です。一時的に刃を逆回転させて刃に絡まった草を取るカラミトリ機能も便利です。
バッテリー・充電器は付属しないので、ご注意ください。
MUR190UDZの仕様
ハンドル形状 | Uハンドル | |
草刈刃直径 | 230mm | |
刈込み方式 | DCホワイトチップソー | |
バッテリー容量 | 6.0Ah | |
回転数(回転/分) | 高速 | 6,000 |
中速 | 5,100 | |
低速 | 3,500 | |
楽らくモード | 3,500~6,000 | |
1充電連続運転時間 | 高速 | 約1時間20分 |
中速 | 約1時間50分 | |
低速 | 約4時間 | |
本体寸法 | 1,836×635×471mm | |
質量 | 3.2kg | |
バッテリー・充電器 | 別売 |
マキタ 充電式18V草刈機 MUR191UDRG
マキタ 充電式18V草刈機 MUR191UDRGは、Uハンドル、チップソーを採用した製品です。上記のMUR190UDZに機能的には近い製品ですが、分割棹を採用している点が異なります。
分割棹というのは文字通り分割ができる棹のことです。棹の取り付け、取り外しは、ジョイントレバーを倒すだけで簡単に行え、工具は必要ありません。
刈刃側を分けて持ち運ぶことができるので、作業場所まで自動車に乗せて運びたいというような場合に便利です。収納もしやすいので、草刈機の使用頻度があまり高くない人にもおすすめです。
MUR191UDRGの仕様
ハンドル形状 | Uハンドル(分割棹) | |
草刈刃直径 | 230mm | |
刈込み方式 | DCホワイトチップソー | |
バッテリー容量 | 6.0Ah | |
回転数(回転/分) | 高速 | 6,000 |
中速 | 5,100 | |
低速 | 3,500 | |
楽らくモード | 3,500~6,000 | |
1充電連続運転時間 | 高速 | 約1時間20分 |
中速 | 約1時間50分 | |
低速 | 約4時間 | |
本体寸法 | 1,836×635×471mm | |
質量 | 3.5kg | |
バッテリー・充電器 | 付属 |
マキタ 充電式18V草刈機 MUR369ADG2
マキタ 充電式18V草刈機 MUR369ADG2は、左右非対称Uハンドル、チップソーを採用した製品です。18Vバッテリーを2個使用することで36V機として使える草刈機となっています。厳密に言うと18V草刈機ではないのですが、18Vバッテリーを使用する製品なので、ご紹介します。
36V機なので、この記事で紹介している中では最もパワフルで「30mlエンジン式と同等の使用感」の製品です。エンジン式からの買い替えを検討されている方にもおすすめできる製品となっています。
パワフルで楽らくモードも搭載した高機能の製品ですが、バッテリーを2個使用することもあり、重さが6.0kgあるのが欠点です。
なお、付属する充電器はバッテリー2個を同時に充電できるタイプで、1個ずつ充電する手間はありません。
MUR369ADG2の仕様
ハンドル形状 | 左右非対称Uハンドル | |
草刈刃直径 | 255mm | |
刈込み方式 | DCホワイトチップソー | |
バッテリー容量 | 6.0Ah×2 | |
回転数(回転/分) | 高速 | 0~7,000 |
中速 | 0~5,500 | |
低速 | 0~4,600 | |
楽らくモード | 3,500~7,000 | |
1充電連続運転時間 | 高速 | 約25分 |
中速 | 約35分 | |
低速 | 約1時間 | |
本体寸法 | 1,905×585×485mm | |
質量 | 6.0kg | |
バッテリー・充電器 | 付属 |
マキタ 充電式18V草刈機 MUX18DRGM
マキタ 充電式18V草刈機 MUX18DRGMは、ループハンドル、チップソーを採用した製品です。やや特殊なスプリット草刈機という製品で、モーターが搭載された本体と、アタッチメントに分割することができます。
マキタ 充電式18V草刈機 MUX18DRGMには、刈払アタッチメントが同梱されれていますが、別売のヘッジトリマアタッチメントやブロワアタッチメント、カルチベータアタッチメントなどを追加購入することで、生垣の刈り込みや落ち葉の吹き集め、耕うんなど様々な用途に使えます。
アタッチメントのみを購入すると費用を抑えられるので、低コストで様々な園芸機械を揃えたいと考えている人におすすめです。
MUX18DRGMの仕様
ハンドル形状 | ループハンドル | |
草刈刃直径 | 230mm | |
刈込み方式 | 軽快チップソー | |
バッテリー容量 | 6.0Ah | |
回転数(回転/分) | 高速 | 0~7,000 |
低速 | 0~5,000 | |
1充電連続運転時間 | 高速 | 約31分 |
低速 | 約1時間 | |
本体寸法 | 1,840×230×175mm | |
質量 | 4.1kg | |
バッテリー・充電器 | 付属 |
マキタの18V草刈機の特徴
この記事の最後は、36Vや10.8Vの草刈機と迷っている方向けに、マキタの18V草刈機の特徴について簡単に解説します。
まずマキタの18V草刈機は、かなりのパワーがあります。36Vや40Vmaxの草刈機と比較すると見劣りするのは否定できませんが、一般的な家庭で使ってパワー不足を感じることは少ないでしょう。ただ、既にエンジン式の草刈機を使用していてバッテリー式への買い替えを検討している方は、18Vではパワー不足を感じる可能性があるので、36Vや40Vmaxの機種をおすすめします。
マキタでは18Vよりも低いボルト数の10.8Vや14.4Vのバッテリーを搭載した草刈機も販売されていますが、これらは主にホームユースを想定した機種となります。庭の草刈り程度なら十分にこなせますが、広い面積に生い茂った雑草を刈る場合には、パワー不足を感じる可能性が高くなります。
マキタの18V草刈機はプロ仕様の製品ではありますが、36Vや40Vmaxのような本格的過ぎる製品でもなく、家庭用のパワーが足りない製品でもないため、丁度いいと感じる人が多いはずです。
また、18Vのバッテリーは、草刈機以外のマキタ製の園芸機械や電動工具でも多く採用されています。同じボルト数のバッテリーには互換性があるので、18Vの園芸機械や電動工具を使っている人や、これから購入を検討している人は、バッテリーが使いませて便利です。
マキタの18V草刈機で楽に雑草を刈ろう
マキタの18V草刈機を紹介しました。雑掌を処理する方法としては、手で抜くという昔ながらの方法もありますが、体力的にも大変ですし、時間もかかります。草刈機を使えば、労力は小さく、短時間で雑草をキレイにできます。
ハンドルや刃の種類によって、適した地形や刈れる草が変わってきますから、この記事を参考に自分に合った製品を選んでください。
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