便利に使ってきたポータブル電源も、いつかは寿命がやってきます。いったい、どのように処分をすればよいのでしょうか?
さっそく、ユーザーの疑問・お悩みを解決しましょう。
ポータブル電源の処分方法
メーカーへ回収要請
メーカーによっては「ユーザーの利便性」や「SDGsへの取り組み」として、自社製品回収を提案するところがあります。
回収対応を表組みしましょう。
メーカー・ブランド名 | 対応 |
Jacker(ジャクリ) | 無料回収OK(配送料金はユーザー負担) |
Anker(アンカー) | 無料回収OK(配送料金はユーザー負担) |
EcoFlow(エコフロー) | 無料回収OK(配送料金はユーザー負担) |
BLUETTI(ブルーティ) | 無料回収OK(配送料金はユーザー負担)(New!) |
JVC(ジェーブイシー) | 非対応 |
PowerArQ(パワーアーク) | 「ポータブル蓄電池リサイクル協会」への斡旋のみ案内 |
大手メーカーは無料回収へ前向きです。
近年「環境にやさしいメーカー」を目指す姿勢が鮮明になっています。
ステップ1:製品の梱包
梱包資材および緩衝材を使用して製品を梱包する。
ステップ2:窓口へ送付
メーカーが用意した専用窓口へ送付する。
その際は、元払い(料金ユーザー負担)が基本です。
※着払いで送付すると受取りを拒否される可能性がありますので注意してください。
自治体に処分依頼
ポータブル電源を廃棄する場合、一般的なゴミ出しはできません。
しかしながら、国で統一した明確な廃棄ルールがないため、結局自治体ごとの対応に一任されるのが実情です。
そのため、お住まいの自治体で「処分依頼ができるか」を確認する必要があります。
パソコンやスマホで「お住まいの自治体・ポータブル電源廃棄方法」と検索入力して、廃棄・処分する方法を調べておかなければなりません。
いくつか例を挙げましょう。
東京都目黒区では区内10カ所でリチウムイオン電池の回収ボックスを設置しており(一辺が30cm以上のものは清掃事務所に要相談)そちらの利用が促されています。
また、京都市では各まち美化事務所や各区役所・支所に設置している「資源物回収拠点」や「移動式拠点回収」への排出が示されます。
ユーザーは自治体ごとのルールを確認して、適正な処分依頼をする必要があるでしょう。
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オークションおよびフリマアプリで売却処分
ポータブル電源が使用可能な状態で廃棄を考えるなら「オークションサイト」や「フリマアプリ」の活用がオススメです。
ただし、当たり前ですが「寿命が尽きている製品」は売却対象になりません。
また「オークションサイト」や「フリマアプリ」活用の売却を考える場合、購入検討者側から見たチェックポイントに注意が必要です。
- 購入日や購入店舗
- 利用頻度およびサイクル数
- 充電方法
- 修理や傷の有無(その理由)
- 保管場所や使用環境
売却を考えるユーザーは、事前にしっかりとチェックポイント情報を準備しておきましょう。スムーズな取引に必要なアクションです。
リサイクルショップで売却処分
「オークションサイト」や「フリマアプリ」と同じく、ポータブル電源が使用可能状態なら「リサイクルショップ」への売却も可能です。
ただし、ポータブル電源は「取り扱い」や「保管」に注意が必要なので「どのリサイクルショップもOK!」とはなりません。
売却を検討する場合は、事前にショップ情報をネットで確認しておきましょう。
また、「LINE査定」や「メール査定」および「出張買取」に対応する業者があります。
利便性を考慮のうえ検討してください。
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ポータブル電源の寿命と延命方法について
ポータブル電源の寿命について
繰り返し充電を可能にするポータブル電源。
電源確保に役立つ機能と言えるでしょう。
しかし、この機能(充電機能)は充放電を繰り返すうちに劣化して、蓄電容量は徐々に減ってしまいます。
ちなみに、ポータブル電源の寿命目安は各メーカーがサイクル数で表示しています。
サイクル数とは「蓄電0%」から「蓄電100%」まで充電することを「1サイクル」として換算したものです。
ここで、ポータブル電源の「寿命の定義」を確認しておきます。
メーカーが定義する寿命とは、蓄電能力が「70%~80%」に低下した状態を指します。
つまり「一切蓄電できない状態」を寿命とはしていませんので、正確に理解してください。
ユーザーは、寿命サイクルの大きい(寿命の長い)製品を購入することで、高額だったとしても結果的に買い替えコストを下げられる点に着目する必要があります。
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寿命を延ばす方法について
ポイントごとに解説しましょう。
保管場所および使用環境について
ポータブル電源の寿命を延ばすためには、保管場所および使用環境に注意が必要です。
製品に搭載されるリチウムイオン電池は高温多湿を嫌います。
そのため、保管場所および環境に気をつけなければなりません。
具体的には「15℃~30℃に保たれる環境で直射日光を避ける」と、使用中は熱を持ちますから「風通しのよい環境」が該当する場所で保管・使用してください。
バッテリー残量について
長期保管する場合は、バッテリー残量に注意が必要です。
空状態および満充電状態は、リチウムイオン電池内の電解質に負荷をかけますので、できるだけ避ける必要があります。
では、どのような充電状態で保管すればよいのでしょうか?
その答は「60%~80%」です。
理由を掘り下げましょう。
リチウムイオン電池に負荷をかけにくい蓄電量は、理論上「40%」前後とされます。
しかし、6ヵ月放置すると蓄電量は「約20%」減ることに。つまり、減少量を予測して「60%~80%」で保管すれば、非常事態時に「ある程度の蓄電量」を確保、およびバッテリーへの負荷も少なくできるのです。
充電器へ接続したままを避ける
ポータブル電源への充電をコントロールしないと「100%」を超えて過充電状態になります。
充電中はバッテリー内で化学反応が起こり発熱しますが、過充電状態によりバッテリーはさらに高温へ、そして最悪の場合は発火リスクが生じます。
火災リスクを少しでも減らすならBMS(バッテリーマネジメントシステム)搭載の製品を購入してください。満充電で充電器に接続されていても、BMSがコントロールしますから安心と言えるでしょう。
長寿命モデルを選択する
「そもそも論」になりますが、ポータブル電源を選ぶ際は値段が少々高くても「長寿命モデル」を選ぶべきです。
例えば「アンカー」が採用するリン酸鉄リチウムイオン電池は、通常のリチウムイオン電池と違い、正極にリン酸鉄を用い(通常はコバルトやニッケル使用)性質の違いから過放電・過充電による熱暴走リスクの抑制で寿命を延ばしています。
また、「ジャクリ」なら4,000サイクルを表示するモデルが存在します。
長期間使えますから、少々お値段が高くても長い目で見ればコストパフォーマンスにすぐれた製品と言えるでしょう。(買い替えの手間を抑えるメリットもあります)
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ポータブル電源長く利用して利用後は適切に捨てる
ポータブル電源ユーザーは増加傾向にあります。
寿命を迎える製品や処分検討の製品は確実に増え「ユーザーの悩みの種」と言えるでしょう。
「処分方法の理解」や「延命に向けたアクション」は避けることができません。
適正使用で大切に扱い、寿命前に上手な売却を目指したいところ。
普段から温度管理や充電管理に気を付けて、長寿命を心がけましょう。
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