キャンプ・車中泊などのアウトドアや災害時など、さまざまなシーンで活躍するポータブル電源。
使うときに気になるのが「どうやって充電するのか?」という点です。
その利便性を最大限に引き出すためには、状況に応じた適切な充電方法を知っておくことが重要です。
今回は、ポータブル電源の主な充電方法とそれぞれのメリット・注意点、さらにはよくある質問まで詳しく解説します。

ポータブル電源の主な充電方法
ポータブル電源の代表的な充電方法は、以下の3つです。
- 家庭用コンセント(AC)からの充電
- 車のシガーソケット(DC)からの充電
- ソーラーパネルからの充電
その他の充電方法として、発電機やUSB-C PD充電など特殊な手段もあります。

家庭用コンセントからの充電
基本かつ安心!確実!なのが、家庭用コンセントからの充電です。
家庭用コンセントからの充電は、対応していないポータブル電源はほぼなく、最も一般的で手軽、安定した方法です。
取り扱いもシンプルで、家庭のコンセントに差し込むだけで充電を開始します。
容量や性能によって異なりますが、一般的には3〜14時間程度でフル充電できます。
メリット
- どのポータブル電源でも対応しており、確実に充電できる
- 比較的高速で充電できるため、多くの機種では5〜8時間前後と短時間でフル充電できる
- 急速充電アダプターに対応している機種ならさらに短時間で充電できる
(例:EcoFlow、Ankerなど) - 天候や環境に左右されず、安定して充電できる
- 自宅で手軽に充電できるため、普段使いや災害時の備えに最適
注意点
- 長期間の「充電しっぱなし」はバッテリー劣化の原因になる
過充電や過放電はバッテリーの劣化につながるため、充電が完了したら速やかにケーブルを外す - 充電中は本体が発熱する場合があるため、風通しの良い場所に置いて充電する
- 同時充電はしない
本体を充電しながら、ポータブル電源で他の機器を使用することを同時充電という
バッテリーに負荷がかかるため、避けるのがおすすめ - 使用しないときはフル充電してから保管し、半年ごとにメンテナンス充電する
車のシガーソケットからの充電
移動中や車中泊に便利なのが、車のシガーソケットからの充電です。
車中泊やキャンピングカー利用の増加により、ポータブル電源を車で充電する方法はよく検索されており、需要が高いことを感じます。
車のシガーソケット(DC12V/24V)を使えば、走行中でも充電が可能なため、長距離移動の際に非常に便利です。
Jackery、Anker、EcoFlow、PowerArQ、JVCなど多くの主要メーカーが対応しています。
メリット
- 移動中でも充電できるため、車での移動時間を有効活用できる
- 停車中でもエンジンをかけていれば充電可能なため、長距離ドライブや車中泊に最適
- 停電時でも車があれば電源確保が可能
注意点
- 車のエンジンが停止している状態での長時間充電は、バッテリーが上がる原因になるためNG
- シガーソケットは12V出力のため、充電スピードは遅め(10時間以上かかることも)
ソーラーパネルからの充電
エコで災害対策に最強なのが、ソーラーパネルからの充電です。
ソーラーパネルを使えば、太陽光を利用して完全オフグリッドの充電ができます。
キャンプや災害時など、電源が確保できない環境でとても重宝します。
メリット
- コンセントが使えない、電気がない場所でも太陽光さえあれば充電可能
- 環境にやさしく、燃料も不要
- Jackery SolarSaga、BLUETTI、EcoFlow など専用パネルが豊富に展開
注意点
- 天候や日照時間に左右され、曇りや雨だと充電効率が落ちる
- 太陽光を最大限に活用するために、パネルの角度や設置場所を工夫する必要がある
- 充電速度は日照やパネルの出力による
(例:Jackery 708 + SolarSaga100 → 約9〜10時間 - ソーラーパネルは精密機器のため、取り扱い・持ち運び・設置場所も考慮が必要)
その他の充電方法
家庭用コンセント、車のシガーソケット、ソーラーパネルからの充電方法以外にも、以下のような充電方法があります。
- ガソリン式・LPガス発電機による充電
- USB-C PD(Power Delivery)による急速充電
- 風力発電
ガソリン式・LPガス発電機による充電
ポータブル電源の入力ポートに発電機の家庭用コンセントを出力して充電します。
電源が全くなくても充電できますが、屋外での使用、騒音、燃料管理が必要です。
メリットと注意点
- コンセント出力のある小型発電機を使用
- 電源が完全にない状況でも使える
- 騒音・排ガス・燃料管理が必要、屋内使用厳禁
USB-C PD(Power Delivery)による急速充電
対応モデルのみですが、ノートPCのアダプターなどで充電できるため汎用性が高いです。
軽量・コンパクトな装備で充電できますが、高出力に対応しているか確認しましょう。
メリットと注意点
- 高出力PD対応ならノートPC用の充電器から充電可能
- Anker PowerHouseシリーズやEcoFlow RIVERなどで対応
- 低出力だと充電に時間がかかるため、出力W数とケーブルの対応確認が必要
風力発電
ニッチな方法ですが、DIYや災害対策に使用されます。
ポータブル風力タービンをDC出力で接続して充電するので、完全オフグリッド生活者に注目されていますが、専門知識が必要なためまだまだ実用性は低いといえます。
メリットと注意点
- 風さえあれば、夜間充電も可能
- ソーラーパネルと組み合わせると、電源の安定性が増す
- DIY要素が強く、強風時の安全確保や機器保護に注意が必要
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よくある質問
Q:充電しっぱなしでも大丈夫?
A:基本はOKですが、長期間の充電しっぱなしはバッテリーの劣化に繋がるため避けましょう。
過充電防止機能が搭載されている機種もありますが、念のため注意が必要です。
Q:充電時間の設定はできる?
A:一部製品ではタイマー機能が搭載されています。
ほとんどの機種では手動で充電を停止する必要があります。
Q:各メーカーで充電方法に違いはある?
A:基本的な充電方法は同じですが、メーカーやモデルによって充電規格や速度が異なる場合があります。

以下、人気メーカーの特徴をまとめました。
Jackery | ソーラーパネルとの互換性が高く、手軽にソーラー充電を楽しめる |
Anker | USB-C PD充電に対応しており、急速充電が可能 |
EcoFlow | 高出力モデルが多く、短時間で大容量の充電が可能 |
BLUETTI | リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しており、長寿命 |
suaoki | 比較的安価なモデルが多く、初めてポータブル電源を購入する方におすすめ |
PowerArQ | デザイン性に優れており、おしゃれなポータブル電源 |
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シーンに合わせて最適な充電方法を選ぼう
ポータブル電源の充電方法は用途によってベストな選択が異なります。
充電方法 | 特におすすめのシーン |
家庭用コンセント | 日常利用・災害前の備え |
車のシガーソケット | 車中泊・移動中の充電 |
ソーラーパネル | アウトドア・災害時 |
発電機・USB-C PD | 緊急時・携帯性重視 |
それぞれのメリットと注意点を理解し、自分の使い方に合った充電方法を選ぶことが重要です。

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