2024年1月1日に能登半島地震が起こったことで、改めて防災意識が高まり、ポータブル電源を買おうか迷っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、値段が高かったり、使わないのに置いておくには重さや大きさがあったりして、実際に必要かどうか知りたい人も多いことでしょう。
そこで今回はポータブル電源が必要かどうかや、災害時の使い方10選、ポータブル電源の購入時や利用時の注意点について詳しく紹介します。購入を検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
ポータブル電源は必要か
結論から言うとポータブル電源は購入しておいた方がいいです。30年以内に起こると言われている南海トラフ地震だけでなく、近年は大型の台風が上陸して停電が起こることも増え、災害に遭って電気が使えなくなる可能性は高くなっています。
能登半島地震で電力が復旧したのは約1ヶ月後でした。半日や1日なら電気がなくても耐えられるかもしれませんが、1ヶ月近く電気が使えない状態になるとしたらポータブル電源を準備しておく方がいいでしょう。
また、ポータブル電源は災害時にさまざまな使い方ができます。生活の利便性が維持できるだけでなく、場合によっては命を守ることにも繋がります。
そこでここからは災害時のポータブル電源の具体的な使い方を紹介していきましょう。
災害時の使い方10選
ポータブル電源の災害時の使い方10選は以下のとおりです。
ポイント使い方10選
- スマホの充電
- ラジオの充電
- テレビをつける
- 冷暖房機の使用
- 冷蔵庫
- 電気ケトル
- ホットプレート
- IH調理器
- 電子レンジ
- 照明器具
それぞれの使い方について詳しく紹介していきます。
スマホの充電
スマホの充電はモバイルバッテリーがあれば問題ないと思うかもしれませんが、先にお伝えしたように1ヶ月も停電が続いてしまった例があります。モバイルバッテリーではフル充電で2〜3回が限界でしょう。
スマホは災害時には安否確認や連絡手段、情報収集などなくてはならないツールです。災害時に電源を心配をせずに使い続けるにはポータブル電源があると安心です。
ラジオの充電
ラジオも災害時の情報収集には欠かせません。災害用に手回しで充電できるラジオや、ソーラーパネル付きのラジオもあります。しかし、手回し充電ラジオのハンドルを1分間回してラジオを聞ける時間は短いもので5分、長いもので60分しか持ちません。
ソーラーパネルは台風など天気が悪いときや、夜間は使えません。災害に遭って少しでも情報を知りたいのにラジオが使えないととても不安になります。そうならないためにもポータブル電源があればとても安心できます。
テレビをつける
災害時の情報収集にはテレビも欠かせません。ポータブル電源があればテレビをつけることも可能です。被災の状況が落ち着いてくれば、災害情報以外のバラエティー番組や音楽番組を見て、少しでも心を軽くすることもできるでしょう。
ただし、テレビは電気の使用料が多いため、ポータブル電源があるからといってずっとつけっぱなしにしていると他の電化製品に使う電力がなくなるので気をつけて使いましょう。
冷暖房機器の使用
災害はいつ起こるかわかりません。真夏や真冬に災害にあってしまうと、熱中症や低体温症になる可能性があります。熱中症や低体温症は命にかかわります。ポータブル電源があれば、扇風機や電気毛布が使えます。
容量の大きなポータブル電源であれば、エアコンや電気ストーブも使用できます。災害時に自分と家族の命を守るためにもポータブル電源を用意しておくとよいでしょう。
冷蔵庫
停電した際に電化製品が使えなくてもっとも困るのが冷蔵庫です。冷蔵庫は常に電源が入っていなければいけません。電気が止まってしまえば、中のものを冷やすことはできません。
冬場であればそれほど困ることはないかもしれませんが、夏場であれば中に入れたものが腐ってしまいます。冷凍食品をたくさんストックしている場合、全て融けてしまうでしょう。
普段冷蔵庫や冷凍庫で保存している食品は常温では数日で腐る可能性があります。それが原因で食中毒を起こすこともあるので、ポータブル電源があるととても安心です。
電気ケトル
ガスが止まっていなければお湯を沸かすことは可能です。また、カセットコンロがある場合もお湯は沸かせます。しかし、地震のときにガスが漏れていることに気づかずガスを使ってしまって火事が起こってしまう例もあります。
安全性が確認できてないときにお湯を沸かすには電気ケトルが安心です。ただし、電気ケトルは消費電力が高いので、ポータブル電源の容量によっては使えないことがあるので気をつけましょう。
ホットプレート
最近は災害意識が高くなっているため、調理しなくても食べられるものや、水をかけるだけで食べられるものを準備している人も多いことでしょう。しかし、冷蔵庫に食材がたくさんある場合にホットプレートが使えるととても便利です。
また、災害から数日経ったときに、普段の食事に近いものや温かい食事を食べられるととても安心できます。
IH調理器
ガスが止まっているときや、カセットコンロのガスが切れてしまったとき、またはガスを安全に使えるかわからないときはIH調理器が使えるととても重宝します。電気ケトルに比べて消費電力が少ないので、お湯も沸かせます。
ホットプレートと同じく、温かいものや普段の食事に近いものが食べられるので、災害時の辛い気持ちが和らぐでしょう。
電子レンジ
冷凍食品のストックが多い場合、電子レンジを使えるととても便利です。ホットプレートやIH調理器に比べて短時間で調理することもできます。水を温めてお湯にしたり、お風呂に入れないときにホットタオルを作って身体を拭くこともできます。
一般的な家庭用電子レンジは500〜600Wですが、電子レンジによってはそれより高いものもあります。消費電力が高い電子レンジの場合は使用できないことがあるので確認しておきましょう。
照明器具
ポータブル電源があれば照明器具を使って部屋を明るくできます。普段使っている部屋の照明をつけることはできませんが、充電式の照明器具や懐中電灯を長時間使用できます。明かりがあれば夜間も活動できますし、部屋の中が暗くて物にぶつかったりつまずいたりすることはありません。
ケガをする心配が減るだけでなく、部屋が明るいことで精神的にも落ち着きます。ポータブル電源にライトがついている製品もあります。
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ポータブル電源購入時の注意点
ポータブル電源を購入する際には次の2点に気をつけましょう。
注意ポイント
- 容量・サイズを確認する
- ソーラーパネル付きを選ぶ
それぞれ詳しくみていきましょう。
容量・サイズを確認する
ポータブル電源のさまざまな使い方についてお伝えしましたが、ポータブル電源の容量によっては全ての使い方ができるわけではありません。スマホや照明器具の充電や冷蔵庫を作動させるにはそれほど消費電力はかかりませんが、エアコンや電気ケトル、ドライヤーなどは消費電力が大きくなります。
それら全てを使うには1000〜2000Wh以上の容量が必要になります。しかし、一般的に容量が大きくなると価格・サイズ・重さも大きくなります。ポータブル電源購入に使える予算を決めたうえで、実際災害に遭った場合、どの電化製品を使うことを重要視するのか決めてから容量を選びましょう。
また、使わないときに置く場所を確保し、そこに収まるサイズを選ぶようにしましょう。
ソーラーパネル付きを選ぶ
先にお伝えしたように、能登半島地震で電力が復旧するまでには約1ヶ月かかっています。いくら大容量のポータブル電源を購入し、節電して利用しても1ヶ月は持ちません。そのため、途中で充電する必要があります。
ソーラーパネル付きを購入しておけば、日が出ている間に充電できるので、想定していたより停電が長引いても安心して使い続けられるでしょう。
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ポーターブル電源利用時の注意点
ポータブル電源を利用するときは、次の2点に気をつけましょう。
はてな
- 必ずフル充電しておく
- 計画的に利用する
それぞれ詳しくみていきましょう。
必ずフル充電しておく
ポータブル電源は購入した時点で必ずフル充電しておきましょう。災害はいつ起こるかわかりません。いつ起こっても良いようにフル充電して備えておくことが大切です。
また、長期間放置していると自然放電してバッテリーが減ってしまう可能性があります。防災グッズの見直しなどをするタイミングで、バッテリーが減っていないか確認しておきましょう。
計画的に利用する
いくら大容量のものや、ソーラーパネル付きを購入していてもバッテリーの容量には限りがあります。購入したポータブル電源の容量を確認し、それぞれの電化製品を使った場合、どのくらいの時間と回数を利用できるのか確認しておくことが大切です。
ポータブル電源の容量の単位「Wh」は何Wのものを何時間利用できるかを表しています。たとえば2000Whの容量であれば、2000Wのものを1時間利用できますし、100Wのものであれば20時間使用できます。
購入したポータブル電源の容量と自分の使いたい電化製品の消費電力を確認し、1日で使用する量や優先順位を決めて利用しましょう。
ポータブル電源の災害時の使い方まとめ
今回はポータブル電源が必要かどうかや、災害時の使い方10選、ポータブル電源の購入時や利用時の注意点について詳しく紹介しました。
近年は大規模な災害が起こりやすく、災害が起こった場合に復旧まで長引くことも多くなっています。災害に備えてポータブル電源を購入しておけば、いざという時に安心して過ごせます。
また、ポータブル電源は災害時だけでなく、アウトドアや、庭や駐車場、車の中などさまざまな場所で使えますので、ぜひ購入を検討してみてください。
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