ハイコーキブランドの製造は、かつて日立グループに属する日立工機株式会社によるものでした。現在は、グループ再編により米投資ファンド「KKR」資本下の「工機ホールディングス」のメインブランドです。
ブランドで展開するバッテリーのマルチボルトシリーズは、小型・軽量かつパワフルな点に定評があり、多くのユーザーを獲得しています。そして、マルチボルトバッテリー(18V・36Vいずれも対応)はハイコーキが注力するモデルと言えるでしょう。
こちらの記事では、ハイコーキバッテリーが壊れた際における修理値段および依頼方法について詳しく解説しております。
ハイコーキ・マルチボルトバッテリーの故障診断について
ハイコーキバッテリーにはインジケーターランプが装備されており、ランプの点灯状態により電池残量や製品状態を知ることができます。
点灯状態なら電池残量の表示となりますが、チカチカと点滅する場合は注意をしてください。
点滅の意味
- 1個ランプ点滅:電池残量0
- 4個ランプ点滅:バッテリー高温のため出力停止
- 2個ランプ点滅:故障のため出力停止(両端ランプが点滅する)
「電池残量0」→充電すればOK。
「バッテリー高温」→しばらく待って放熱すればOK。
バッテリーが作動しない場合には、まずインジケーターランプを作動させて状態を冷静に確認しましょう。
ハイコーキバッテリーの修理について
バッテリーの状態確認で両端ランプ2個が点滅する場合は、故障状態にあると言えます。
一般的にバッテリー修理は難しい作業となり、素人では手が出せないと考えてください。
ハイコーキバッテリーには2年保証が付帯しており、購入日から2年間もしくは充電回数1,500回(BSL3660は1,000回)以内なら無償修理を依頼できます。
なお、補償を受けるためには購入後2年以内のユーザー登録が必要です。
故障後のユーザー登録は保証対象外となります。
また、取り扱い説明書に沿った正しい使用状態による故障が前提条件ですから、注意してください。
修理が不可能なら互換バッテリーをおすすめです
最近の互換バッテリーは安くて安全です。
こちらでハイコーキ 36v/18v 純正/互換バッテリー紹介しています。安全に使えるPSE、CE取得済みの製品ですが、人気のためすぐに売り切れになるので、売り切れの場合は選び方を読んで、安いのを探してみるのも良いと思います。
ハイコーキバッテリーの修理依頼方法(流れと注意事項)
基本的には、バッテリーを購入した店舗(電動工具販売店もしくはホームセンター)へ持ち込んで修理依頼をしてください。
ただし、お住まいの近くに該当店舗が無い場合には、集荷サービス利用で修理依頼が可能です。
インターネットを利用すれば、公式ホームページの「修理お申込画面」から申し込めます。
関連
HiKOKI電動工具 WEBによる修理のお申込み
https://www.hikoki-powertools.jp/contact/repair/
修理申し込みの機種情報を入力してください。
「修理規約」「個人情報保護に関して」への承諾をする。(チェックボックスにチェックを入れる)
修理申し込機種を選択する。
製造番号を半角英数で記入する。
修理着手限度額を入力する。(任意ですが、入力金額以内なら見積もりを出さずに迅速修理が可能です)
故障および不具合内容を選択する。
付属品の有無についてのチェックボックスをチェックする。
梱包箱・緩衝箱が必要かを選択する。(自分で用意できる場合は不要)
個人情報を入力してください。
会社名・名前を入力する。
ふりがなを入力する。
郵便番号(半角英数)を入力する。
住所(全角)を入力する。
電話番号(自宅か携帯)(半角数字)を入力する。
FAX(半角数字)があればを入力する。
Email(半角英数)を入力する。(アドレスを正確に入力しないと見積もりなどの情報が届きません)
集荷情報を入力してください。
集荷依頼を選択する。(依頼しない場合は自分で着払い送付をしてください)
集荷日時の希望日・時間を入力する。
集荷先の会社名・名前を入力する。※ご自分の名前など
ふりがなを入力する。
集荷先の郵便番号(半角英数)を入力する。
集荷先の住所(全角)を入力する。
集荷先の電話番号(半角数字)を入力する。
返却情報の入力をしてください。
配送希望時間を入力する。
配送先の会社名・名前・現場名を入力する。
ふりがなを入力する。
配送先の郵便番号(半角英数)を入力する。
配送先の住所(全角)を入力する。
配送先の電話番号(半角数字)を入力する。
メールによる回答を待ちましょう。
ちなみに集荷サービスの際は、希望すれば有料で梱包箱を送ってもらえます。
(サイズに関わらず一律500円、原則として修理代金と一緒に請求されます)
修理見積もり
修理依頼(申し込み)により修理品がハイコーキのリペアセンターへ届いたら、動作および故障状況の確認により修理見積もりが作成されます。
およそ7日以内に見積もりが作成され、内容がメールにて連絡されますから、内容をしっかりと確認しましょう。
なお、無償修理の場合は見積もり送付なしで修理されることとなります。
(修理実施に関わらず見積り料が発生することはありません)
修理の正式申し込み
見積もり内容に納得できれば、メール記載の専用フォームに修理する旨を回答すればOKです。
修理までにかかる期間
修理申し込みから修理品がユーザーの手元に届くまで約14日間かかります。
修理完了によりヤマト運輸で修理完成品が届きます。
修理代金支払い
修理代金は完成品到着時に代引き(現金のみ)でヤマト運輸へ支払いが必要です。
(代引き手数料はハイコーキ側負担)
修理代金以外の必要代金
送料:1,800円(税別)
梱包材(必要とする場合):500円(税別)(集荷と同時送付)
支払い方法
ヤマト運輸 宅急便コレクト代金引換便です。
修理完成品の確認
修理完成品が到着したら動作確認が必要です。
同一の故障現象が発生する場合は受取りから7日以内に電話連絡する必要があります。
(フリーダイヤル:0120-20-8822 受付時間:9~18時)
修理依頼品の発送先および注意事項
発送先
住所:〒312-8502
茨城県ひたちなか市武田1060番地 工機ホールディングス株式会社 勝田工場内7工場2階 関東リペアセンター
電話番号:0120-20-8822
注意事項として、運送業者にはリチウムイオン電池を含む荷物であることを伝えてください。(その際にはバッテリーの電力量を伝えて、運送会社の指示に従って手続きを行う必要があります)
ハイコーキバッテリーにおける「18V・6.0リチウムイオン電池BSL1860形」は電力量が国連規定量(100Wh)超過のため輸送貨物の分類上、危険物扱いとなる点に注意が必要です。
ハイコーキバッテリー修理口コミと相場について
インターネットで情報収集すると、ハイコーキバッテリー修理の口コミが寄せられています。故障原因に関して多いのは、落下によるものです。
基本的に外的要因の故障は保証対象外となり、取り扱い説明書の最初に「精密部品を内蔵していますので、落下等の強い衝撃を加えないでください。誤作動等をおこす原因となります。」と表記されています。ハイコーキバッテリーは慎重な取り扱いが求められる、と考えてください。
しかしながら、うっかりミスは仕方がないところでしょう。
インターネットに寄せられる故障情報の中には、落下衝撃による事案が見受けられ、詳細が記載されていますので、口コミ情報記事としてまとめておきます。
ユーザーは、事前にメーカー(リペアセンター)へ参考修理金額および納期を尋ねるものの、正確な情報が得られず「基本的には現物を見ないと判断できない」とする回答でした。
このことから、バッテリー修理の相場を知ることは難しいと言えるでしょう。
見積りを希望して故障バッテリーを送付したところ、1週間程度で修理完成品が届き、このユーザーのケースでは無料修理をしてもらえたとのことです。
保証期間内(購入後2年以内)なら、落下衝撃のケースでも無償修理・無償交換に応じてもらえる可能性が高い、と考えられるでしょう。
まとめ
ハイコーキバッテリーが突然故障となれば慌ててしまいますよね。
落下による故障が多いため、バッテリーは大切に扱ってください。
修理値段はメーカー(リペアセンター)の回答情報から分かるように、状態による変動が大きいため、相場情報が得られませんでした。
一方、保証期間内であれば何とかなる事例が多く報告されています。
(保証書を紛失した場合も無償交換されたケースあり)
ハイコーキブランドのユーザーに対する企業姿勢は信頼に値するのではないでしょうか?
技術力のハイコーキは、カスタマー・サティスファクション(顧客満足度)も追求する企業である、と考えてください。