マキタは日本国内でシェア60%を誇っており、多くのユーザーから高く評価されています。専門の職人さんのみならず、一般ユーザーからも高く評価されるマキタのコードレス工具類を動かすためにはバッテリーが必要です。
多種類の工具や長時間作業をこなすためには、予備バッテリーが複数個必要でしょう。そのような時に悩みの種となるのがバッテリー価格です。
マキタ純正バッテリー40Vmax4.0Ahは25,000円(Amazon価格2023.7.1現在)と非常に高額で、予備バッテリーを複数個所有するにはコストが高いと言わざるを得ません。
そこでオススメしたいのがマキタ40V互換バッテリーの存在です。
詳しいマキタ40V互換バッテリーの概要と口コミ情報を紹介しましょう。
マキタ40V純正バッテリーと互換バッテリーの違い
マキタ製造のバッテリーを純正バッテリーとするのに対して、マキタ以外の別メーカーが製造するバッテリーを互換バッテリーと呼びます。
マキタ40V純正バッテリーが購入予算に余裕があれば、性能面と安全性の観点から純正バッテリーがおすすめで選ぶべきでしょう。しかし、多くのユーザーがコストを気にしてマキタ40V互換バッテリーの選択に至るのが実情です。
おすすめしたけれど、はたしてマキタ40V互換バッテリーは安全・安心と呼べる商品なのでしょうか?ネットなどで情報を集めると、この点に不安に感じるユーザーが少なくない印象です。
実際、マキタ40V互換バッテリーにおいて「表示ほどの性能が無かった」とする声や「安全面の装備が貧弱だ」とする声が見受けられました。
そのため、マキタ40V互換バッテリー選択の際は、十分に吟味をする必要があるでしょう。PSEマークやCEマークなどの認証マーク確認は、とても大切な作業です。これらマキタ40V互換バッテリーについて、次の項目で詳しく解説します。
認証マークについて
マキタ40V互換バッテリーを選ぶ際の基準に、認証マークが存在します。
これは製品の安全性やクオリティを保証するものであり、マキタ40V互換バッテリーを選ぶ際は確認を怠らないでください。
まずPSEマークから解説しましょう。
こちらはProduct Safety Electrical Appliance and Materialsの略となります。
「電気用品安全法」の適合品を指しており、火事・感電事故を防ぐために法律が制定されており、PSEマークの表示には「国への事業届け出」「技術基準適合確認」「登録検査機関による適合性検査」「自主検査」が必要です。
また、CEマークはフランス語でConformité Européenne(欧州 適合)の略称です。
EU(欧州連合)の法律で定められた安全性基準を満たすことが条件で承認されます。
マキタ40V互換バッテリー製品の安全性を保証する存在と言えるでしょう。
CEマークの表示には「製品のCEマーク対象確認」「整合規格の選択」「指令適合の実施方法決定」「適合性評価」「テクニカル文書の作成」「適合宣言書の作成」のステップを経る必要があります。
マキタ40V互換バッテリーで使える工具
マキタ40V製品の特徴は、18V製品と比較して電圧が高いため、ポテンシャルおよびパワーが大きい点にあるでしょう。
使えるマキタ工具のラインナップを掲載します。
- 充電式インパクトドライバ
- 充電式アングルドリル
- 充電式ドライバドリル
- 充電式震動ドライバドリル
- 充電式インパクトレンチ
- 充電式ハンマ
- 充電式ハンマドリル
- 充電式マルノコ
- 充電式スライドマルノコ
- 充電式パワーカッタ
- 充電式チップソーカッタ
- 充電式ディスクグラインダ
- 充電式コンクリートバイブレータ
- 充電式カクハン機
- 充電式タッカ
- 充電式ピンタッカ
- 充電式仕上針打
- 充電式カンナ
- 充電式トリマ
- 充電式チェンソー
など。
細かい違いを加えれば140種類程度になります。使用頻度の高い工具は大抵そろっていますね。
マキタ40V互換バッテリー製品使用のメリットは作業の高負荷時における連続使用時間が延びる点にあります。また、18V製品との比較でハイパワーかつ高性能と言えるでしょう。
マキタ40V互換バッテリーで動くハイパワー製品は作業効率が良く、同じ作業でも18V製品と比較して早く美しい仕上げを期待できます。一方、40Vバッテリーで容量が多いタイプは重量が重くなり、作業自体が大変になってしまう点に注意してください。単純な比較はできませんが、一般的に18V製品は初心者向けで、40V製品は玄人・プロ仕様であると考えて間違いないでしょう。
それから、マキタ40V互換バッテリーと18V互換バッテリーは形状が違いますので、それぞれの専用工具に対する互換性はありません。
マキタ40V互換バッテリーの選び方について
マキタ40V互換バッテリーは純正バッテリーと比較して価格が安いため、複数個の購入時に嬉しい存在と言えるでしょう。
ただし、マキタ40V互換バッテリーを選ぶ際は粗悪品が紛れている点に注意が必要です。
粗悪なバッテリーはマキタ工具本体を傷める可能性があり、その場合はメーカー保証の対象外となります。
少ない事例ですが、粗悪品の充電事故による火災が報告されていますから、安全面の確認を怠らないようにしてください。前述しましたが、マキタ40V互換バッテリーに付される認証マークの有無の確認は大切です。
それから、マキタ40V互換バッテリーの口コミ情報は重要なので、しっかりと目を通してください。実際に使用したユーザーの声は貴重な存在である点を認識しましょう。
マキタ40V互換バッテリーの安全性
電動工具に関してのバッテリー事故件数を見ると、2019年度から急速に増える傾向となっています。
※https://www.nite.go.jp/data/000106070.pdf(非純正バッテリーが関係するLIB搭載製品の事故発生状況5ページ目・参照)
その背景には、非純正リチウムイオンバッテリーが起因する事故増加がありますので検証しましょう。
2019年度は特定メーカーによる事故が多発しており、これが増加原因と言えそうです。バッテリー購入の際は、安全機能の注視が必要となりますね。
特に「過電流保護」「過充電防止」「過放電防止」などの安全機能があれば、バッテリー内部セルを壊さず事故を未然に防ぐと考えてください。なお、純正・互換バッテリー共通ですが、水や雨濡れに注意して、火のそばで作業をしないように気を付ける必要があるでしょう。
また、ユーチューブ動画で互換バッテリーの分解シーンを見かけますが、貧弱な知識では大きな事故につながります。
くれぐれも、一般ユーザーがマネをしてはいけませんよ。
おすすめのマキタ40V互換バッテリー2選+純正充電器
◆ VYNATマキタ40V互換バッテリー(おすすめ)
Amazonで販売されているマキタ40V互換バッテリーの評価の高いおすすめモデルです。
このマキタ40V互換バッテリーは「過電流保護機能」「過充電防止機能」「過放電防止機能」「過高温防止機能」を備えており、防じん・防水保護等級「IP56」を取得していておすすめです。ちなみにIP56の意味ですが、5は防じん性能の等級を表し、6は防水性能の等級を表します。
防じん性能の等級は0~6となり、6が完全防じんを表すものです。防水性能の等級は0~8となり、8が製品水没に対して内部浸水が無い性能を表します。先ほどのIP56の意味は、防じん性能5等級、防水性能6等級となるものです。完全防じん・防水ではないものの、さまざまな環境に強い仕様であると言えるでしょう。
このマキタ40V互換バッテリーはPSE認証やCEマークを取得しており、40V(電圧)4.5Ah(容量)モデルです。充電はマキタ急速充電器DC40RAに対応しています。
VYNATマキタ40V互換バッテリー仕様
サイズ | 116×75×65(mm) |
重さ | 表記なし・不明 |
電圧 | 40V |
容量 | 4.5Ah |
規格 | リチウムイオン電池 |
VYNATマキタ40V互換バッテリーの口コミ
・ 40Vバッテリーの互換商品はあまり出回っておらす、貴重な商品だと思う。購入後の対応が良く、値段も安いのでリピート確定でおすすめ。
・ 使用・充電とも問題なし。耐久性は今後使用してみてからになるが、今のところ期待通りでおすすめ。
・ 純正4.0Ahより長持ちしないが、純正2.5Ahと同じかそれ以下です。
・純正2.5Ahよりだいぶ軽いので、125のマルノコ等につけるには良いかも。
・インパクトや165マルノコは電圧が低いのか、少し弱い気がします。
純正との比較で、バッテリー本体の軽さがおすすめとなりそうですね。
◆ KUNLUNマキタ40V互換バッテリー(おすすめ)
KUNLUNマキタ40V互換バッテリーは中国企業Kunlun Powerが手がける40V互換バッテリーで、Amazon販売のモデルとなります。
「過電流保護」「過充電保護」「過放電保護」「過電圧保護」「短絡保護」機能を備えておりおすすめ、LED充電ランプ・丈夫なABS材質・カンタン脱着・安定した充電端子が特徴のおすすめモデルです。
KUNLUNマキタ40V互換バッテリーには電池残量表示がついており、確認ボタンを押せば4段階で電池残量を視認できます。
メーカーメッセージによると、KUNLUNマキタ40V互換バッテリーは安定性に定評のあるハイクオリティ・電池セルの採用で、品質安定性・使用時間・電池寿命特性・耐久性に優れたモデルとしています。
KUNLUNマキタ40V互換バッテリー仕様
サイズ | 134×82×77(mm) |
重さ(梱包時) | 640g |
電圧 | 40V |
容量 | 2.5Ah |
規格 | リチウムイオン電池 |
残念ながら、KUNLUNマキタ40V互換バッテリーには口コミ情報掲載がありません。
それから、40Vバッテリーの互換品は種類が少なく、上記2種類を確認するにとどまりました。
◆ マキタ純正40Vmax用 急速充電器DC40RA(おすすめ純正品)
マキタ充電器は純正品がおすすめ。
マキタ純正40Vmax用 急速充電器DC40RAは立体充電表示ランプで視認性がアップしており、加えてUSB機器の充電を可能としています。パワーアップとバッテリー長寿命化を両立させており、高負荷な作業であっても長寿命実現を謳うモデルです。充電用互換アダプタ(ADP10)を使用すれば14.4/18Vバッテリーも充電可能となります。
製品仕様
サイズ | 210×156×84(mm) |
重さ(バッテリー除く) | 1.1kg |
入力電圧 | 単相交流100V |
出力電圧 | 直流40Vmax |
マキタ40V互換バッテリーの充電を可能としています。
念のため充電中は目を離さないようにしてください。(バッテリーの異変があれば使用を中止する必要があります)
現在2個口の充電器のみAmazonで販売中
専門的な職人向けのマキタ 40Vバッテリーはハイパワー
専門的な職人さんから一般ユーザーまで、マキタ・コードレス製品ユーザーは増加傾向です。背景には、日曜大工やDIYを趣味とする初心者や女性ユーザーの増加が一因と言えそうですね。
マキタではDIY用モデルを用意していますが、本体とバッテリー・充電器をフルセットで取り扱っており、使いまわしが効かない点に注意が必要です。その点、プロ用モデルは電圧およびバッテリーの種類さえ合致すれば使いまわしが効きますので、少しDIYに手慣れてきたらプロ用を選べばよいでしょう。バッテリーのマキタ40V互換バッテリーはハイパワーとなるため、初心者より中級者以上にオススメとなるモデルです。18Vモデルと比較して40Vモデルは互換品の種類が少ないため選択の範囲が狭い点に注意してください。