マキタは日本の総合電動工具メーカーとして確固たる地位を築いており、日本国内においてシェア60%を誇ります。マキタは世界40か国以上の事業展開する企業であるとともに、多くの職人に愛される工具のメーカーと言えるでしょう。そのようなマキタ・コードレス電動工具ユーザーから寄せられる質問の多くが、18Vバッテリーの互換性に関する内容です。純正18Vバッテリーは1個が1万円以上と高価であるため、互換18Vバッテリーに関心が寄せられるのも無理はありません。
さっそくマキタバッテリー概要を解説しましょう。
純正バッテリー18Vと互換バッテリー18Vの違いについて
マキタ純正バッテリー18Vとマキタ互換バッテリー18Vの意味を考えてください。
まず、純正バッテリー18V(純正品)の意味ですが、これは本体メーカー(マキタ)が作ったバッテリーを指しています。
一方、互換バッテリー18V(互換品)は本体メーカーとは関係のない別メーカーが製造したバッテリーを指す言葉です。
さらに掘り下げて解説しましょう。
マキタ互換バッテリー18Vがユーザーから注目される要因は、どこにあると思いますか?
さまざまな声を集めると、価格面の安さを挙げる声が多く見受けられます。
メモ
マキタ製リチウムイオン純正バッテリー18Vの値段を見ると、18V6.0Ahモデル(BL1860B)でAmazon価格16,200円(2023・6・30現在)
一般ユーザーからすれば非常に高額ですね。
マキタ互換バッテリー18Vに目を移します。
メモ
マキタ互換バッテリー18V(BL1860B互換18V6.0Ah)の4個セットが12,199円で掲載されていました(2023・6・30現在)
1個当たりの価格が互換品では約3,000円と破格の値段ですね。
ユーザーからすれば、マキタ互換バッテリー18Vに興味が湧くのは当然でしょう。
しかし、価格が安いということは、材質面のコスト抑制で価格調整をしている、と考えられます。
また、マキタバッテリー18Vに求められるものは、価格だけでしょうか?
まず、性能の良さが大切であり、次に品質(クオリティ)は重要となります。
そして、何と言っても安全性が最重要項目ですね。
この点はマキタ純正バッテリー18V(純正品)に軍配が上がります。
初期不良の発生が極力抑えられており、製造ライン・クオリティおよび検品精度に優れていると考えてください。
互換バッテリーの使用感について
マキタ互換バッテリー18V使用における口コミ情報を分析しましょう。
結果として、満足だとする声が多く寄せられる一方、マキタ純正バッテリー18Vには見られないデメリット面が見受けられました。
1年程度使用されたユーザーによれば「バッテリー18V容量の低下が気になる」といった声が寄せられています。
前項のマキタバッテリー規格は18V6.0Ahですから、容量部分は6.0Ahとなるものです。
ちなみにAhとはアンペアアワーを表しており、取り出したい電流の使用時間と考えてください。
つまり、6.0Ahは6アンペアの電流を1時間行えることであり、規格18V6.0Ahは18×6=108W(ワット)となりますので、108ワットの電力を1時間使用できる容量と理解しましょう。
先ほどのマキタ互換バッテリー18V・口コミに話をもどします。
経年劣化により粗悪なマキタ互換バッテリー18Vはバッテリー容量が極端に減ってしまう事象が報告されているのです。
また、バッテリー充電の際もトラブルが報告されており、「充電エラー」や「充電に時間がかかる」などの声が寄せられます。
これらをまとめると、マキタ互換バッテリー18Vの中には粗悪品が紛れている可能性が高い、となりますね。くれぐれも注意してください。
マキタバッテリー18Vは日本製を選ぶべき?
「日本製(Made in Japan)」は世界中で評価されており、バッテリー18Vも例外ではありません。
共通する日本製のメリットは「クオリティの高さ」と「作りのよさ」となるでしょう。
ただし、マキタ互換バッテリー18Vの多くは中国製であり、日本製とは違いクオリティのバラツキが気になるところです。
運よく優秀な互換バッテリー18Vを入手できたならマキタ純正バッテリー18Vに匹敵する性能を維持しますが、ハズレをつかむと短期間に性能が劣化してしまい、結果的に「安物買いの銭失い」となってしまいます。
口コミ情報を見ると「中国製バッテリーながら不具合なく使えている」とするものや、「日本製ではないが、日本企業が管理販売する中国製バッテリーが安心」とするものがあり、ユーザーとしては悩ましいところですね。
確かに日本製が品質に優れているのは間違いありません。
しかし価格面を考えると中国製のマキタ互換バッテリー18Vを選びたいところでしょう。
そこで、同じ中国製であってもその中身に注目する必要があるのです。
その点について次の項目で詳しく説明をしましょう。
マキタバッテリー18V 購入の選択肢について
追加でマキタバッテリーを購入したい場合には大きく分けて3つの選択肢があります。
- マキタ純正バッテリー18V
- マキタ互換バッテリー18V(中国製)
- マキタ互換バッテリー18V(日本企業監修品・中国製パーツ使用)
これらのうち、一番信頼のおけるバッテリーは「マキタ純正バッテリー18V」ですね。
予算に問題がなければ、純正を選ぶのがセオリーです。
しかし、多くのユーザーは価格面が気になるところでしょう。
つづいて「マキタ互換バッテリー18V(中国製)」が候補になります。
極力価格を抑えたいならばこちらを選ぶのがベターです。
ただし、バッテリーのクオリティと安全面には十分注意してください。
粗悪品が紛れているため、使い勝手が悪いだけではなく事故につながる可能性すらあるのです。火災事故を起こしたのでは元も子もありません。
そこで、おすすめとなるのが「マキタ互換バッテリー18V(日本企業監修品・中国製パーツ使用)となり、性能と安全面のバランスのとれたモデルと言えるでしょう。
「個別電池の電圧監視」「過充電・過放電防止」「高温防止」などの機能がバッテリーに備わっているかを確認してください。
バッテリーの底面にPSEマーク(電気用品安全法・基準適合マーク)が付されているかも重要な確認項目です。
マキタ互換充電器について
マキタ互換バッテリー18Vを入手する場合は、互換充電器の購入を視野に入れる必要があります。
その理由は、純正充電器と互換バッテリー18Vの相性に問題があるかも知れないからです。
マキタ純正の急速充電器で互換バッテリー18V(クオリティの低いもの)を充電しようとすると、使用されている粗悪なリチウムイオン電池が高電流により発煙・発火するかも知れません。
実際に火災原因として報告されています。
優良なマキタ互換バッテリー・メーカーは相性の良い互換充電器を販売しており、比較的安価(2,000円~3,000円)なので、安全の為に入手を検討してください。
そもそもマキタ純正バッテリー18Vは高電流・高負荷へ対応する設計となっており、純正急速充電器で12A(アンペア)を流しても問題がありません。
それゆえ急速充電が可能となるのです。
一方、マキタ互換バッテリー18Vは高電流・高付加対応が未知数、と言わざるを得ません。
電流・電圧・温度に監視機能を備えた互換品であっても、念のため少ない電流でゆっくりと充電するのがセオリーと考えてください。
おすすめのマキタ互換性18Vバッテリー 3選
Waitleyマキタ18V互換バッテリー
Waitley(Shenzhen Waitley Power Co.)は2006年設立の中国企業で、電動工具の生産・販売を専門的に行っています。
こちらが手がけるマキタ互換バッテリー18Vは、PSE認証・CEマーク認証(EU加盟国基準を満たす証明)を取得しており、保護回路に関しても「過電流保護」「過電圧保護」「過高温保護」を搭載しています。
製品上下には複数の放熱孔が設定されており、高温となりがちなバッテリーの放熱をサポートします。
電池残量はデジタル%表示される仕様なので、容量確認が分かりやすく使い勝手の良い商品と言えるでしょう。
製品仕様を表組みします。
サイズ | 116×72×65(mm) |
重さ | 615g |
電圧 | 18V |
容量 | 6.0Ah |
規格 | リチウムイオン電池 |
基板表面がコーティングされており、水やホコリなどの影響を極力避ける仕様がなされている点に好感がもてますね。
さっそく製品の口コミ情報を掲載しましょう
- マキタ互換バッテリー18Vの中では造りがしっかりとしている。
- マキタ純正と比べてもトルクなど違いがわからない。
- マキタ純正品とかわらない。
- この製品には満足しています。
- 残量が40%くらいになると力は落ちます。でもこの値段でこの機能なら買いですね。
- 今まで買った互換バッテリーの中で、一番信用できるかな。
- 格安の電動工具を格安の互換バッテリーで動かす目的で購入。問題なく使用できています。
- 力強く長時間使用できました。バッテリー残量表示もあり大変便利でした。
- 一年間使用して問題が起こらなかったのでリピート購入した。
- マキタ純正品と比べれば劣るが用途別に使えば今のところ問題なく使えています。
など、高い評価を得ている商品と言えるでしょう。
互換LABマキタ18V互換バッテリー
互換LABは日本企業の株式会社シェードが手がける互換バッテリーブランドです。
2018年設立の株式会社シェードはオリジナルブランドの企画・開発に力を入れており、互換LABは中でも期待される位置づけとなります。
こちらのバッテリーブランドはクオリティにこだわった企画をしており、独自に正規PSEマーク認証(電気用品安全法・基準適合マーク)を受けました。
ちなみに、こちらの商品は先ほど紹介のWaitley製による基盤が使われており、Waitley社が各社から一定の評価を得ている証明となりますね。
バッテリー自体は独自設計となり「%充電残量表示機能」「自己故障診断機能」「過充電防止機能」「短絡保護機能」「過熱保護機能」「過電流保護機能」「過電圧保護機能」が備わっています。
日本語による取扱説明書とサポート窓口が用意されていますので、万一の事態も安心です。
製品仕様を表組みします。
サイズ | 116×72×65(mm) |
重さ | 615g |
電圧 | 18V |
容量 | 6.0Ah |
規格 | リチウムイオン電池 |
さっそく製品の口コミ情報を掲載しましょう
- フル充電後はマキタ純正バッテリーと比較しても遜色ない感じ。
- 今のところ普通に使えています。
- 日本企業のサポートがあるという事なので購入してみようと思いました。
- 互換性の不安を補う保証の安心感で購入しました。
- 商品を見ただけで質感、しっかりとした作りこみが分かりました。
- 以前から評判のいいWaitley製互換バッテリー18Vですがそれに日本企業の保証がプラスされた最強の互換バッテリーだ。
など、こちらも評価の高い製品ですね。
Gakkitiマキタ18V互換バッテリー
GakkitiはShenzhen Redsun Energy Technology Co. Ltd.( 1999年に中国・広東省佛山市南海地区で設立)の手がけるブランドです。
PSEマークを取得しており「過充電」「過放電」「過電流」保護に対応しています。
製品概要を表組みしましょう。
サイズ(梱包時) | 138×102×92(mm) |
重さ(梱包時) | 650g |
電圧 | 18V |
容量 | 6.0Ah |
規格 | リチウムイオン電池 |
さっそく製品の口コミ情報を掲載しましょう
- 問題なく使用できており満足しています。
- マキタ純正より安い、純正価格の4分の1は助かる。
- 毎週充電していますが問題はなさそうです。
- 本体の脱着がスムーズに出来てとても良いです。
- 電動草刈り機に90分使用してもまだ切れませんでした。
など、概ね良好な評価が多く見受けられました。
純正もしくは日本製の互換バッテリー18V
マキタ・ユーザーはバッテリーの複数所有が必須と言えるでしょう。ただし、純正品の高さはネックとなるものでした。
そこで登場したのがマキタ互換バッテリー18Vです。
価格の安さが大きなメリットの一方、製品クオリティに不安の声が多く見受けられました。こちらの記事でマキタ互換バッテリー18Vのメリット・デメリットを解説しましたので、不安や不明な点は解消されたのではないでしょうか?
ニーズに適合した製品購入を目指してください。